中古住宅のインスペクション


前から気になっていたんですよ、中古住宅におけるインスペクションの必要性に関して。
つまり専門家の目視による検証作業が、必要ではないかと言うことに関して。
中古住宅、あるいは建売住宅でも同じですが、建っている建物を購入しようとするときに、購入者が、その家の状態に関して話が出来る人は、基本的には不動産会社の営業マンだけだと思います。
金額や築年数、許認可の有無から、前のオーナーの話しに至るまで、それら全てに関して尋ねる相手は不動産会社の営業担当者だけと言う場合が、ほとんどだと思うのです。
金額などに関しては仕方ないにしても、肝心な建物の話に関しては、いくら営業マンに聞いてもダメですよね? でも他に聞く相手が居ないから聞く。聞かれた方も、「え?何で私に聞くの?」みたいな内容であっても、雰囲気でゴニコョゴニョゴニョっと答えるか、あるいは知ったかぶって話すかの、どちらかではないでしょうか? でもそのどちらも買う人にとって、プラスになるとは思えないのです。
分からなければ分からないで、「じゃあ専門家に聞いてみますか?」と、話が分かる人に問い合わせてみては如何でしょう。
インスペクションとは、あくまでも目視による検査ですが、それでも専門家が図面や確認書類などを確認し、その上で建物内外や床下から小屋裏まで目視で検査するのと、何にもしないのでは天と地ほど違います。
何が違うかって? 
これから自分が住んでいく家の現状を知っているのか、あるいは全く知らないのかでは、将来に備える安心感が違うと思うのですよ。
小屋裏の様子
今日、そんな相談を受けたので、ふと書いてみましたが、これから家を買おうと思っている方、一度考えてみませんか? インスペクションの必要性を。
天工舎一級建築事務所
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