住宅の完了検査。汚水処理が浄化槽だったのに、浄化槽の周囲を舗装したばかりで、その上に乗ることが出来なかった。そのため浄化槽の写真だけを、後日提出するという事で検査は合格に。
完了検査と浄化槽の関係って? と、思われるかもしれないが、浄化槽のメーカーや型式・処理人槽は、確認申請図書に、その概要を記載して図面まで添付するため、実際に設置した物が食い違っていると、訂正処理が必要となる。
そのため浄化槽本体に設置されている、シールを確認する必要があるのです。で、そのシールは何処に貼られているかと言うと、浄化槽の蓋を開けた内側に貼られている。
だけど浄化槽の周囲を舗装したばかりでは、浄化槽の蓋を開けて中を覗き込む事が出来ない。という事で、その写真を撮影して、後日提出する必要が生じたわけ。
新築建物の場合、浄化槽の蓋を開けても未使用だから問題ないが、増築現場の場合はそうはいかない。随分昔の話だが、増築現場の完了検査で、同じように浄化槽の蓋を開けて人槽を確認する際に、手にウ●チが付いてしまった人を私は知っている。傍で笑い転げていた私に怒り、その手を擦り付けようと追い掛けられたことがある。「えんがちょ!」と、叫びながら逃げ回った事も今は昔。
とまぁ、この仕事、綺麗なだけでは済まないのです。