■Mysteryの家■ はじめに

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私の趣味の一つに読書があります。詩集でもエッセイでも何でも読んでしまうノンポリなのですが、なかでも推理小説は好んで読むジャンルの一つです。 小学生時代に江戸川乱歩氏の作品に出会ったのをきっかけに、コナン・ドイルやエドガー・アラン・ポーとスッカリ推理小説の虜になってしまいました。

その後は、アガサ・クリステイーに傾倒しエラリー・クイーンやアントニィー・バークリー、ディクスン・カーなどを読みふけるようになり、未だに暇があると推理小説を読んでいます。

大人になってからは、内田康夫氏や西村京太郎氏を楽しく読んでいたのですが正直、少し飽きてしまい推理小説からは遠ざかっていたのです。ところが、有る時に「十角館の殺人」の書名に目を惹かれ読んでみると面白い!この一冊の出会いから、再びミステリーの世界に舞い戻る訳です。

近頃は国内でも「新本格派」と銘打って、若い作家の方がずいぶん面白い作品を書かれていますね。とても斬新なプロットや発想のベクトルが変わってきて、思わず唸ってしまうような作品に出会うことが多くて楽しいです。

推理小説あるいはミステリーと呼ばれるこのジャンルには、マニアの方が非常に多くて、その読書量や知識はかなり深いものがあると思います。ミステリーのガイドブックや手引書までもが書かれているぐらいですからね。

そこで私は「建築」と言う仕事の知識を使って、この推理小説の世界を楽しみたいと考えました。

推理小説は、トリックが大事だと思うのですが舞台となる家(屋敷)に、特徴がある作品も実は少なくありません。そこで、その辺りの話に触れてみようと思うのです。推理小説と言うと「密室殺人が代名詞のように思い浮かびますが、その辺りはミステリ作家の第一人者でもある有栖川有栖氏が「有栖川有栖の密室大図鑑」と言う本の中で磯田和一氏の図解入りで詳しく書かれていますので、そちらを楽しんでみて下さい。(私にはそんなに知識は有りませんので)

私の場合は、もう少しレベルの低いところでの話です。

「あの事件の有った家は、建築基準法上建たない!」とか、あの作品の探偵は建築学の教授をしているとか、そんな話です。つまり建築と関係有りそうな あるいは私が好きな作品のご紹介と言ったところです。

いずれにしても私も推理小説、あるいはミステリーと呼ばれるジャンルの本が好きなので敬愛の念を込めてお届けします。また、小説の話だけで無く現実的な建築に関する『謎』にも触れてみたいです。例えば家に関する『謎』や『怪』なんかも良いですね。ご質問があれば、それにもお答えする出来るように頑張りますので、どんどんご連絡下さい。

ミステリー・マニアの方に叱られないように、まずは、ご挨拶に代えて。