Diary 2001年2月22日

【ホントの話&本との話】

レンタルビデオを返しに行った。本屋さんも併設している「TSUTAYA」だ。ビデオを返し、店を出ようとすると「ねぇ」と呼び止める女性の声が聞こえた。振り返ると・・・・・誰も居ない。辺りを見回すが、それらしい女性はどこにも居ない。気のせいかなぁ?

そう思い、帰ろうとすると、また「ねぇ」と声が聞こえる。確かに女性に呼び止められているのに、それらしい人が傍には居ないのだ。何だこれは?店内には人も大勢居るし、きっと気のせいだろう。ただ、店の入り口でキョロキョロしていた私は、なんとなく帰りそびれてしまった。仕方ない、少し新刊でも見て行くか。私は真っ直ぐに「建築専門誌」のコーナーを通り過ぎ、文庫本のコーナーに向かった。

東野氏か・・・うんうん、若竹さんの本も沢山あるなぁ。おっ!永井するみさんの呪縛じゃないか!そう言えば新聞に出ていたなぁ。どんな内容かなぁ?何々、「秋田杉の樹海から発見された白骨死体。杉の建材をめぐる不審な動き・・・マンションの床材に使われた杉材に隠された秘密」だと。これは買わなければ!「ミステリー自粛月間」でも買っておかなければ!私は上から2冊目の本を取り、レジに向かった。

「はい、ありがとうございます。2冊ともカバーをお掛けしますか?」あ、あれ?いつの間に宮部みゆきさんの「レベル7」が?
う・・・ん、私を呼び止めたの声の主は、永井さんだったのか、それとも宮部さんだったのか、それとも・・・・・?これが一番のミステリーだ。