Diary 2002年4月18日

有名人の息子だからと言って刑が甘くなり、政治家だからと言って、どんな不正も許されてしまう。なんか変だと思う。そんな考え方だから『有事法案』なんて危ういものが閣議決定されてしまうのだろう。日本海の不審船やNYのテロ事件と言った事態に備えたいと思う気持ちは良く解る。少なくとも理解は出来るつもりだ。でも国の方向付けと言うのが、どうも一貫していないような気がして成らない。

子供達のゆとり教育論や、祝日を増やして景気回復をしたいという根底に有る物と、いざ『有事』の時の武力対応案が同一見解上にあるとは思えないからだ。しかも有事法案は「周辺事態」に危険の恐れが有る場合は、総理大臣一人の権限でスクランブルがかけられと言う。

借りにアメリカとアジアの何処かの国が緊張状態に陥った時、アメリカ大統領からのホットラインで『日本近海で危険な兆候が有る』と連絡を受けたとしよう。その時、日本がスクランブルをかけたら、もう日本は「防衛的自衛策の発動をしただけ」などと言った言い逃れでは済まされないのではないだろうか?アジアからは完全に敵国と判断されるのではないだろうか?そして先ず攻撃目標に・・・・・。有事法案とは、そのような危険まで含んでいる事を国民に説明しない内閣、総理、全く信用出来ない。

子供の頃夢見た21世紀とは、科学と平和に満ちた時代だった。だが実際に21世紀になってみると、暴力と自国の利益だけを一層強く考える時代のような気もする。