Diary 2006年6月8日

「耐震偽装の次は欠陥エレベーター?」と言う事で、なんとも騒がしい業界ですなぁ~。
事実関係がハッキリしていないので、「欠陥だ!」と断定することは出来ないけど、ELV(エレベーターの略)にも当然守らなければならない技術基準がある。

例えば昇降速度一つとっても「定格60km/h」とか「定格90」とか言う規制がある。だからチョッと早い時があるとか、チョッと遅い時があるという時点で、既にそのELVは正常な状態ではない。また着床階(つまり止まった階)の床との段差や、ELVの籠と床との間のスキマにだって規定がある。

その他いろいろな規定をクリアして、初めて普通のELVとして使えるのだが、TVの話だけ聞いても、どーもそうでもないみたいな気がする。

ELV業界内部では、他社のELVよりも2割程度安価だった事は有名らしく、安い=良い事 に繋がっていたのではないかと言う気さえする。でもねぇ~、ホントにそうなのかなぁ~?とも思う訳。

一般的に言って 安い=良い事 と言う図式が、私を含む消費者にあることは否定しないが、
           安すぎる事も何の疑念も抱かず100%信用して=良い事 に、なって居ないだろうか?

勿論、全ての製品・商品には製造者責任と言う、消費者にとっての免罪符が貼られていはいるが、だからと言って
安すぎる事も何の疑念も抱かず100%信用して=良い事なのかは、チョッと疑問に感じている。
まして安全が最重要な建物においては、どうなのかなぁ~?

話が少し反れちゃうけど、最近ズッと感じているのは「ローコスト」と言う言葉が、本来の形を変え、歪んできているような気がして仕方ないこと。「良い建築には金が掛かる」と言う有名な言葉があるが、最近のローコストは「歪んだローコスト」なのかもしれないと感じているのです。


シンドラーと聞けば、映画「シンドラーのリスト」を思い出すのだが、シンドラーELV社の顧客リストに載っている、数多くの人命を守って欲しいものですねぇ・・・。