『ポプラの秋』読了 <今年17冊目>

評価:
湯本 香樹実
新潮社

¥ 420

(1997-06)

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この『ポプラの秋』は、『夏の庭』の続編だと聞いていた。ただ、物語的には、何の繋がりもない。でも、そんなことは気にならないし、『夏の庭』を読んでいないくても、なんら問題はない。
父を亡くした7歳の娘と、その母。心に傷を負った親子は、ポプラ荘と名付けられたアパートに移り住み、新しい生活を始めることにする。見知らぬ土地、慣れない学校、寂しい毎日の生活を過ごす少女だったが、大家さんである”おばあちゃん”や、他の住人との触れ合いで、徐々に癒されていく。
『夏の庭』を読んだことがある人は、途中まで読むと、ストーリーには気が付くと思う。
でも、そんなことを気にせずに読める人には、お薦めかも。
何処かの書評に「大人の童話」と書かれていたけれど、少女時代が長いので、当然ながら子供視点で書かれている方が圧倒的に多い。つまり大人に限らず、子供でも充分楽しめると思う。小学校高学年以上なら、まず間違いなくね。
夏・秋と来て、冬や春と続くのだろうか。気になるところです。