危うい基準法改正

建築基準法に限らず法律と言う物は、運用する人の解釈、あるいは匙加減で変わる危うさを持っている。「人を殺した人は一律死刑」ではない。←これ法律の基本中の基本。
今月の20日から施行される建築基準法の改正に関しても、また同じな筈。ところがこの基準法の改正案だけは、どーーーーしても納得できない!
例えば確認申請の手続きに関して、その書類に誤字・脱字、あるいは必要だと思われる内容を、一字一句間違えることを許さずとある。今までは訂正印を用いた書き直しで対応できた事務処理が、これからは一度書類を取り下げ、訂正した物で新たに出し直せと言う。その度に、数万円と言う公納金を払ってだ。・・・・・・・・・・・・・何言ってんの?って感じ。
払った年金を正確に記録せず、間違えた名前で登録したり、存在しない人物が払ったことにして、宙に浮かした行政が、どの面下げてそんなことを言うのか?
また基準法の解釈に対して、設計者と審査担当者が違っていれば、たとえ設計者が正しい場合でも「はい、ダメ~ やり直し~」って事になる。今までがそうだったのだから、リスクを背負いたくない役所の人間なら、きっと今まで以上に、そうなると断言しても良い。その時に設計者は、あるいは施主は、泣き寝入りするのか?払った筈の年金なのに、証拠を捨てちゃったから、もう分からないと言われ、泣き寝入りする人たちと同じ事になるのか。
だいたい確認申請は許可行為ではなく、認可行為だ。
国から国家資格を貰った建築士が、その責任において建物を設計し、その内容を届けて確認してもらう行為だ。確かに一部のバカ共が、私利私欲のために愚行を働き、迷惑を掛けたことは重大な問題だが、その対策として、より多くの建築士・施主に迷惑をかける内容で対応するとはどういうつもりなのだろう。これからの数週間・数ヶ月は、役所の中に怒号が飛び交うことになるに違いない。
今現在抱えている案件の対応でも、スッゲー胃が痛いし、スッゲー怒っている。
久しぶりに暴れるかと考えているが、年も年なので大人の対応も出来ないとマズイだろか?
話は違うが、皇太子様のポリープ切除が上手くいって何よりでした。同じ日に生まれた者として、他人事とは思えなかったので、はい。