驚いたシール打ち

土曜日の台風の時に水が差したサッシュ周りに、シールを打ちに職人さんがやって来た。うちの事務所は3階なのに、トラックの荷台に梯子を立てて、その梯子に乗ってのシール打ちで、高い所が苦手な私には考えられない作業。あれで梯子から落ちても、安全管理違反で労災出ないと思うけどなぁ・・・。
まぁ、そんなことは置いといて、ビックリしたのはそこじゃない。実はこの職人さん、補修しに来た筈なのに、なんと既存の劣化したシールを除去せずに、その上から重ねて打とうとしたのだ。それじゃあ~、シールの意味が無い!
あっ、さっきから「シールシール」と言っているのは、「コーキング」の意味で、決してワッペンの事では無いので、お間違えの無いように。
話しを戻すが、劣化して硬くなったコーキングは、ひび割れるような亀裂を生む。その亀裂に水が入るので、室内に水が染み出すのだ。だから正しく補修しようと思ったら、古いコーキングを全て取り去り、出来れば躯体(壁本体)の何処に穴が開いているのかを見つけ出した上で、その穴を先に処理してからコーキングするのが正しい補修の仕方。いい加減にコーキングをペタペタ打っとけば良いってもんじゃない!つまりコーキングが雨水の進入を抑えるのではなく、あくまでも補助的な物だと言う事。
がしかし、この補修に来た職人さんは、大家が手配した職人。つまり私はお金を出していない。だからどんな補修の仕方をしても、口を出すべきではないと考えた。・・・・がしかし!いくらなんでも、そんな補修は無いだろうと少しだけ口を出した。「少なくても既存のシールは取った方が良いですよ(←ほぼ命令口調)」と。
職人さんは、こちらが素人じゃないと気付いたらしく、カッターを使い、出来る限りは取っていたようだが、それでも完全には取りきれなかった様子。ま、いいよ・・・それで止まれば・・・ひょっとしたら、また来るかもしれないけどね。次の雨降りが、ある意味お楽しみだ。