汝の知らぬものを侮るなかれ

あひるの空 Vol.18 (18) (少年マガジンコミックス)
あひるの空 Vol.18 (18) (少年マガジンコミックス)
日向 武史

JUGEMテーマ:日記・一般

ようやく出た『あひるの空18巻』。
漫画ごときと侮るなかれ。読んでいて思わず苦しくなる展開は、下手な小説より、はるかに面白い。バスケ漫画で有名なのは『スラムダンク』だが、あちらの主人公のチームは負け知らずの最強チーム。だがこちらの空坊のチームは、ただの一度も勝った事のない弱小チーム。その最弱チームの9人が、最低の所から這い上がり掛けては問題にぶつかり、それを乗り越えたら、また次の問題にぶつかると言う繰り返し。それはまるで、コンプレックスとアグレッシブのカオス。
作者は学生時代にバスケに憧れながらも他の部活を選び、バスケを遣らなかった事への後悔がある。その後悔が、この漫画の底辺に流れていると言う。なるほど、理解できる展開だ。私自身、子供時分に家庭と言う物を感じた事が無かったことから、家を作る仕事を選んでいる。挫折感や後悔、手に入らなかったものを追いかける事が、自分の一生を決めることになるかもしれない。
なぁ~んて考えながら漫画読んだら、ちょっと入れ込み過ぎだけどね(笑)
でも、この漫画はイケテル。