「組織を守ると言う事は、必ずしも個人を守る事ではない」と言う、論理を聞いた事がある。
例えば会社と言う組織なら、社員を守るよりも会社の存続を守る事が、優先されると言う理屈らしい。なるほど、そう言う考え方もあるのでしょう。
では、国防とは何でしょう。ひょっとして、同じように「国を守る事であって、国民を守る事ではない」と言う論理が成り立つのだろうか? だとすれば怖い話だ。
家の設計を依頼される時、クライアントから「地震から家を守って欲しい」と言われる事があるが、残念ながら、そんな事は無理だとお返事する。今の時点で予想出来得る地震には耐えられても、人間の英知を遥かに超えた、自然の脅威が襲ってこないとは言い切れないからだ。だから家を守るのではなくて、人を守りたいと考えている。
最近のニュースを観ていると、イージス艦と衝突して行方不明になった人の安否よりも、大臣や偉いさん達の責任問題ばかりが取り沙汰され、視点と論点がずれている様な気がするようにし感じてしまうのは、私のへそが曲がっているからだろうか。
もう直ぐ、桃の節句。
親が子に、初めて雛人形を買ってあげる時の気持ちを、本当の意味での「守る」と呼ぶのかもしれませんね。
コメント
“攻撃は最大の防御”とよく言われますが、だからといって日本って国に防衛力の強化を望んでいる訳ではありません。ただ、国として国家を形成する為の第一義である国民を守ってほしいと願うだけのことが、何故これほど疎かにされるのか、納税者として遣る瀬無くなってきますね。
それはそうと、このお雛さん、並びが京風ですけど(だから私には馴染みますけど)、探偵長様もお雛様といえばこうなのでしょうか?なんだか嬉しい…(笑)。
こちらでは大手スーパーの雛かざりのコーナーに京風と関東風の二種類が並んでいることもあって、見ていると私もどっちがどっちだか分からなくなってきます。
21世紀と言うのは、アトムが生まれ、ドラえもんが生まれ、戦争が無くなり、飢えも貧困も無くなる、そんな時代なのかと思っていましたが、どうやらそうでもないようです。
「負の遺産」と言う言葉がありますが、確実に次の世代に「悪しき負の遺産」を残してしまいそうですね・・・・。
ところで、お内裏様が右か左かと言う事は、地域や考え方によっても、全然違うみたいですね。私は左がお内裏様と思っていたのですが、関東では明らかに逆のようです。
この並び方にも諸説あるようで、右が上位だとか、人が見た時の安定感(右利きの人が多い現実)とか、天皇の即位式の並び方に順ずるとかね。
でも正直言えば、気分かも?(笑)
そんなことでは、伝統を継承できないですね(反省)