ミステリーセレクション 6 (6)
柄刀 一
赤木かんこ氏が編集した、短編ミステリー四作が収録されている。その全てに共通するキーワードは「科学」。柄刀さんの作品は、IQ190の主人公龍之介が、難解な事件を科学的に解き明かす『凶器は死角の奥底に』。アシモフの黒後家蜘蛛の会からは、科学者たちが不可解な事件を推理しあうと言う『贋物のPh』。他にも芦部さんが江戸時代を舞台にした科学ものとして書いた『星空にリュクトシキップ』や、橙色になってしまった人の原因を医学的見地から推理する医学ミステリー『橙色の人』が収録されている。個人的には、アシモフの『黒後家蜘蛛の会』は、特に好き。
考えてみれば、科学=全てミステリー なのだから、こう言う作品を集めればたくさんありそうな気がする。視点を変えて、ミステリーを体系立てて読んだりするのは、意外と楽しいので好きです。
さっ、ようやく宿題本が一区切りついたので、明日からは書評を依頼された本が読める。
締め切りがあるんだから、頑張らねば・・・・。