「居酒屋タクシー」と聞いて、「居酒屋ゆうれい」と言う映画を思い出した。
再婚はしないと約束しながら、妻が死んでしまうと、直ぐに後妻を貰った居酒屋店主のもとに、前妻が幽霊となって化けて出てくると言う話。ところが映画はコメディータッチで描かれているので、なぜかこの三人の同居生活となってしまう。この映画、人の愛情がユーモラスに描かれている作品で、幽霊役に扮する室井滋の演技が絶妙だった。
一方、「居酒屋タクシー」とは、世の中が不景気で庶民が生活に苦しむ中、お役人と言うお化けが、血税を湯水の如きに使いまくるお話。タクシーチケットが、今夜も「一枚・二枚・三枚・・・・・」と飛んでいくのだが、残念ながら九枚で打ち止めになったりはしない。
ただしそこには庶民の恨みが篭っていると言う事を、使う側も貰う側も肝に銘じておかないと、後で怖いことになると思うのだが、さて・・・。