「女王蜂」 鑑賞

女王蜂
女王蜂
良質なミステリーの定義は、人それぞれに違う。
私の場合は、早い時点での謎の提示と、容疑者全員の登場は絶対。それから無理の無い動機と、愛すべき名探偵も必要不可欠。この場合の名探偵においては、紅顔の美少年あるいは二枚目探偵は不可。なぜなら容姿端麗と言うだけで、結論に至る道程に無理が生じても許される場合が多いから。それから地域や地方に根ざす因習や伝統と言ったものが背景にあり、ドロドロとした暗く陰湿な纏わり付くような空気が感じられると最高。数え歌、手毬歌、インディアン人形とかが出てきて(笑)、緊張感を盛り上げてくれれば言うこと無し!それから、何気なく散りばめられるヒントとミスリード、これは沢山有った方が楽しい。そしてそして、最後の最後のどんでん返しは絶対! そしてチョッと泣ければ言うこと無い!・・・なんて好き勝手言っているが、言うだけはタダだから良いでしょ?(笑)
昨夜、BSで久しぶりに観た「女王蜂」は、本当に良かった~。観終わった後に「堪能した~!映画を観た~」って気がする作品だったし、私の好みが全部入っていた。
やっぱり横溝さん凄いわ・・・・・・今更だけど(笑)
来週は、金田一耕介最後の事件「病院坂の首くくりの家」です。←誰に言う?(笑)
来週も観なきゃ!

コメント

  1. 灰色猫 より:

    獄門島は見たんですが、女王蜂は見れなかったです~。
    NHKの【知るを楽しむ】(だったかな?)でも、横溝先生を扱ってましたし、ここのところ横溝作品を眼にする事が多くなった気がします。
    ただ、積ん読が有るから本まではなかなか手が伸ばせません…(^_^;)

  2. 探偵長 より:

    「女王蜂」、良かったです。
    個人的には「獄門島」よりも好きでした。
    「知る楽」は、知り合いの方が製作に携わっていたこともあり、興味深く観ました。
    『ハゲタカ』の著者・真山さんの人と成りや、横溝さんへの傾倒ぶりも窺い知れて楽しかったです。
    ひょっとすると、時代は今!横溝再燃なのでしょうか!?(笑)