画期的かも！？

ひと頃、「まちづくり」と言う言葉をキーワードにして、様々な地方都市で町興し事業が企画されていました。でも昨今の景気の低迷で、それもあまり聞かない言葉になりました。
TOYOTAをはじめとする日本の顔的な大企業が、大々的なリストラ案を打ち出したり、内定者の取り消しをしてみたりと、その不景気っぷりはバブル崩壊時よりも、よっぽど粘性度の高い不快感を醸し出しています。当然、官とて同じ事。
例えば観光地熱海の市庁舎は、昭和20年に建設された建物で、既に築50年が経っています。
当然、耐震性能などは期待できず、以前から建て直しの検討がされてきたが、なんせこの不況で、観光地熱海の収入源である観光客が来ない。その結果、ホテルが潰れ、土産物屋が潰れ、食事所も潰れるありさま。仕事の無い場所では、土地の人さえ離れていく。そんな状況で庁舎の建て替えなど出来るはずも無く、永年宙に浮いていた建て替え事業だが、やっぱり熱海は凄いわ～。庁舎の直ぐ傍に建っている4階建てのデパートの中に、行政機能の一部を移転させる計画をぶち上げたんだから！これを凄いと言わずして、何を凄いと言えよう。
移転案は、4階建てのデパートの2階と3階だけを借り、そこに行政機能を移転されると言うもの。ちなみにこのデパート、デパート言うのは名ばかりで、実質大き目のスーパーと言っても良い。だから１階は生鮮食料品売り場となっていて、4階はゲームコーナーと食堂。それに屋上駐車場が設けられている。と言う事は、実質的には行政機能を持ったスーパーみたいなもんじゃん！（笑）
この庁舎が実現した暁には、役所の人は、昼飯は4階のレストランが社員食堂みたいなものだし、仕事の気分転換にはゲームコーナーで、「ピンボール」や「もぐら叩きゲーム」だって出来てしまう。おまけにおまけに、仕事帰りに1階で買い物をして帰る事が出来ちゃうと言う優れもの！
これ、ホントに凄いわぁ～（笑）
冗談抜きで、税金を大切に使うと言うなら、これぐらい突飛な考え方もありと言わざるを得ない。この企画が実現するのかどうかは分からないが、暫く熱海市役所、注目です。
余談だが私は中学を卒業したばかりの春休みに、このデパートの3階に有ったスポーツ洋品店で、バイトした経験がある。なんか、よく分からんが感慨深いのですよ。