『弥勒の掌』 読了-6

弥勒の掌 (文春文庫)
弥勒の掌 (文春文庫)
失踪した妻を捜す高校教師。妻を殺した犯人を追う刑事。ふとしたきっかけで二人は協力し合うことになり、謎の宗教団体≪救いの御手≫が怪しいと、捜査を始める。互いに相手には打ち明けられない秘密を抱えたまま、二人は謎の教団に迫るのだが、そこには予想もしない驚きの真実が隠されていた。
むむむむむむ、これ説明できない!だって何を書いてもネタバレになりそうだから。
帯に、これ以上無いほどの宣伝文句が書かれていたので、それに釣られて買ったのですが、その宣伝文句は、ちょっと言い過ぎかも?でも新本格好きなら、充分楽しめる作品です。
安孫子さんの作家スタイルが好きなので、そう言う意味ではOKですが、「綺麗に騙された」と言うよりは「えっ?そうだったかな?」と言う感じで、腑に落ちないと言うか、釈然としない感はあります。
でもそれは裏を返せば「見事に引っ掛かった」と言う事なのかもしれないので、やっぱりOKってことですね。
ミステリにおける謎の散布は丁寧に撒く事だけが全てではなく、時には大胆に放り投げる事で、隠す事もあると言う事ですかね(笑)

コメント

  1. 粋な提案 より:

    弥勒の掌 我孫子武丸

    愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。
    妻が失踪して途方に暮れる高校教師・辻。事件の渦中に巻き込まれた二人は、…