昨日の昼前に、北朝鮮のミサイルが発射された。
緊急速報を聞いた瞬間、「本当に撃ちやがった」と思ったのが、正直な感想だった。なぜって、本当に撃つとは思っていなかったから。だってあのミサイル(あるいはロケット)って、撃たないからこそのワイルド・カードであって、撃ってしまったら、その瞬間から、ただのジョーカーになってしまう。交渉するためには、切り札を見せないと言うのは鉄則なのに、あんなにアッサリ見せるなんて本当に驚いた。
そして驚いたと言えば、日本の防衛システムと緊急情報の伝達能力の無さにも驚かされた。あれだけ撃つぞ、撃つぞと宣言してくれているにも関わらず、地域によっては誤報誤報を繰り返す地域もあったと言う。悪しき情報は誤報で有るに越した事は無いのだが、それにしても、ちょっとお粗末な感は否めない。本当の有事と言うのは、予告無しなんだけどねぇ・・・。
さて困った。
今までは、「お隣にチョッと危ない人が住んでいるかも?」と、思っていた程度だったが、これからはそれでは済まない。(勿論、拉致問題の事もあるから、「いるかも?」と言う疑問系程度だった訳では無いが、まさかミサイルまで発射して見せるとは思わなかったと言う意味なので、誤解無きよう。)専守防衛を日本の軍事的思考の旨とするなら、どうすれば守れるのか、それを現実的に考えるべきでしょう。そしてそれは何も軍備を持って対抗するばかりが能ではなく、武力を持って戦わずに収める方法こそが、21世紀には相応しい専守防衛なのかもしれない。
個人的には、隣の家にチョッと切れたオッサンが住んでいたとしても、出来る事なら争わずに生きたいのが本音なのです・・・。