猫の首に鈴

連絡が取れない人が居る。
携帯に掛けても繋がらず、固定電話に掛けても繋がらない。一瞬、何か有ったのか?病気で倒れているのじゃないかと、良からぬ事を考えてしまう。夜になって、やっと連絡が付き、ホッと一安心。
聞いてみれば、たんに携帯を家に忘れて出掛けただけの話で、それ以上でもそれ以下でもないのだが、一人で仕事をしているような人の場合、連絡が付かないと不安になるご時世なのですよ。
昔なら一度家を出てしまうと、連絡が付かないのは当たり前で、連絡が付く方が驚きだった。鼻の利く奥方などの場合、「この時間なら、あそこの呑み屋で一杯引っ掛けてると思うよ」なんて、目鼻付けられたりしたら、おちおち呑んでもいられない・・・なんてことだったけど、今は猫も杓子も携帯を持つ時代。それが良いのか悪いのかは置いといて、一日連絡が付かないだけで、慌てる私は堂なのだろう・・・と、思ってしまう訳ですよ。
昔は「猫の首に鈴」と言いましたが、今は「人のポケットに携帯電話」の時代なのですからねぇ・・・。