実家で飼っている愛犬のブックが、危険な状態だと連絡を受けた僕は、彼女の薦めもあり、4年間乗っていなかったバイクで実家に帰ろうと決める。それはブックの大好きだった、2ストロークのバイク。だがバイクは動かない。彼女と二人でバイクのキャブレターを分解し、蘇らせようとする。
その作業を終えたとき、僕は自然と彼女に告白する、「結婚しよう」と。
そんな幸せな毎日が、永遠に続くと思っていた二人だったが、彼女の身に・・・。
『セカチュウ的』な、お話。
ふだんこの手のお話を読まないのですが、書店のPOPに「絶対に泣く!けして電車の中で読んではいけません」と書かれていたので、POPに釣られて衝動買い。でも泣かなかった。
ちょっと、ウルッとしかけたのは、エピローグのブックの話の方。
理由は、2ヶ月近く前に死んでしまった ピコちゃん の亡骸を、埋めた時の事を思い出したから。
大切な人が居なくなるのは、やっぱり辛い。そんなことは当たり前。問題は、何処までその悲しみに埋没し、何処からその悲しみを背負うことに慣れるか、ただそれだけ。
でも中村さんの書いた主人公の悲しみ方と抜け出し方、けっこう嫌いじゃないです。
私だったら・・・・・・もっと女々しいだろうと思うから。
コメント
100回泣くこと 中村航
交際3年。求婚済み。年の差なし。ここが世界の頂点だと思っていた。
こんな生活がずっと続くんだと思っていた。
突然の悲しみ。淡々とし…
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