「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは 」は、在原業平の詠んだ歌。
ふだん漫画好きの私ですが、少女漫画にだけは手を出さない主義。理由は簡単、登場人物の顔がみな同じに見え、誰が誰か分からないから。それと、目がキラキラする理由が分からないから。
ところが、なぜか家に置いてあったこの本を、何の気なしに読んでみたら面白い!
いやいや、意外な面白さに、嵌ってしまいました。
この『ちはやふる』は、競技カルタの世界に魅せられた主人公・千早が、仲間たちと上っていく物語。
本人はクイーン(たぶん女流名人みたいなもの)を目指しながらも、友情やチームワークが大切としているところがミソ。
私の子供時代にも、家に百人一首がありました。
あまり真剣に読んだ記憶もないし、百人一首で遊んだ記憶もありません。
覚えているのは、一つだけ。
「春すぎて 夏来にけらし 白妙への 衣もほすちょう 天の香具山」
ちゃんと勉強して意味を理解していれば、もっと違った楽しみ方が出来たのでしょうね。