「卵管に卵が詰まっているかもしれない」
そう診断されたインコの蒼。
動く事が辛いのか、籠の隅でジッとうずくまっていた蒼が、ここに来て突如復調した。
前日までの調子の悪さが嘘のように、その朝からは勢い良く飛び回った。
ひょっとしたら、詰まっていた卵が出たのか?と思い、籠の中を舐めるように探したが、それらしい物は見当たらない。
原因不明の復活に、呆れるやら戸惑うやら・・・・。
でも良かった。
ただ、卵詰まりで傷めたと思われる左足は、思うように動かない。
平らな場所だと、指を開いて立つ事が出来ず、足がグーのように握ったままになる。
たぶん神経を、痛めているのだろう。
先生からは、「捕まえて揉み解すように、リハビリをしてあげて下さい」と言われたが、蒼は掴まれる事が嫌いだ。だから捕まえようとすると暴れる。暴れると、こちらの掴み方も雑になる。痛い方の足まで握ってしまう事にもあり、ますます掴まれる事が嫌いになる。悪循環・・・・・。
見ていると痛々しいのだが、でも生きてる。
それだけで充分だ。
ピコ亡き今、蒼は私の癒しなのだから。