まるでミステリのように

小さな子供と母親たちで賑わう、住宅地の中の小さな公園。その公園の真ん中にある公衆トイレの中で、一人の男が服毒自殺を図る。男の死体を見つけた若い母親は、パニックになりながら救急車に連絡するが、現場検証が始まる頃には、なぜか現場に有った筈の茶色の薬瓶が無くなっていた。
中には、まだ160人分の致死量の青酸カリが入ったままの瓶が―。
そんな書き出しで始まりそうな、まるでミステリのような事件が起きた。場所は京都。
<青酸カリ>160人分の致死量不明
どうか面白半分で、その瓶を開けないで欲しい。
そこにあるのは現実の死だから。