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建物の完成が近付くと、何かと慌しいのは現場だけではない。
勿論、施主も引越しの準備などで忙しいとは思うが、実は設計事務所も慌しい。
つまり検査関係に向けた準備が、と言う意味で。
今は3つの書類を準備している最中。
一つは建物が確認申請通りに造られている事を検査してもらう、「建築完了検査」の申請準備。
検査機関によっては、書類がたくさん必要なところもあり、それぞれ違うので何かと大変なのです。
それから理容室と言う店舗があるので、理容室の「開業届」を提出し、基準どおりに造られているかを検査してもらう必要がある。で、この書類の準備。
そして敷地の前にある道路側溝に、グレーチングの蓋を掛ける必要があり、その工事が申請通りに施工されたことを届け出る「工事完了届」の書類がある。
それぞれに必要な添付書類や写真が違う。
勿論提出する場所も全然違う場所なので、提出しに行くだけで半日、あるいは一日仕事。
今はもう無いと思うが、一昔前は完了検査を受けない建物もザラだった。勿論、うちの話ではなくて他所の話です。工事の途中で勝手に変更して、気が付けば確認申請と全然違う建物になっているなんて事も多かったようだ。そうなると、もう了検査なんか受けられる筈も無い。建物を登記することで融資先からお金を受け取り、まるで何事も無かったかのように工事が終る・・・なんて話で建物を引き渡していたらしい。
今、そんなことしたら大変なことになる。工事した施工者は当然だが、依頼した施主も、知ってて放って置いた設計者もワンセットで御用となる。景気が悪いから、多少無茶な仕事の内容でも、受けてしまおうと考えるのも分からないでは無いが、かえって危険ですので無茶はしないように。
完了検査は正しく受けましょうね。