『見えないグリーン』 読了-45


少し前にも読んだのですが、理由あって、また読み直しました。
・・・・・何回、同じ本を読むんだ!(笑)
ミステリ好きの素人探偵7人が、久しぶりに旧交を温めようと計画した途端、メンバーの一人が謎の死を遂げた。現場は被害者の家のトイレの中。訳あってその家の出入り口を見張っていた名探偵サッカレイ・フィンの証言により、現場は密室である事が判明した。トイレの壁には何かで引っ掻いたような傷跡が残っているのに、被害者の爪の中にはそのような痕跡が無い。フィンが捜査を進める中、第二の事件が起こってしまう―。
古典の名作なので、感想や説明は割愛。
今回読んだのは早川書房さんからリメイクされた版で、翻訳も変った版ですが、やっぱり読み易かったです。ミステリマニアの方の中には、「初版の翻訳が一番!」だとか、「この作家の本は、この翻訳者じゃなきゃダメ!」と、こだわりを持つ方が大勢居ます。
私もその意見に反対はしませんが、読み易い作品て・・・・楽ですよね?
それとも読み難い作品を、難しい顔をして読むのが良いのでしょうか?
不精な私は圧倒的に前者(笑)
コテコテのマニアの方には叱られそうですが、そう言う読者も多いと思います。
少し前にクリスティの本を読んだのですが、その際に30年程前に買った本と、新しく翻訳された本とを読み比べてみました。結果は、やっぱり新しい翻訳の方が読み易かったです。きっと年齢的なことや、環境といった条件が変わったせいもあるからでしょうね。
そう言うわけで翻訳を変える事に、なんら違和感を覚えないタイプなのです、はい。
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コメント

  1. みけねこ より:

    探偵長様、こんにちは。
    私も今年、読みました、これ。
    脳の皺が少なくて浅いので理詰めで考えることは無理ですが、なんとなーくこうじゃないかなーとおもったとおりの犯人でした(笑)
    訳に関しては、私は逆です。
    読みにくかろうと、訳文が正確な方が安心します。
    なので私はエラリー・クイーンも、訳が正確だけど古いといわれる創元版が基本で、ライツヴィルものなどハヤカワにしかないものはそちらで読みました。独特のクセに慣れれば創元版の方もすんなり読めます(笑)
    ただ、そういう黄金期のミステリとは違い現代のミステリ作品だと、今の言葉で書かれた翻訳でも大丈夫です。
    結局、時代性なのでしょうね。
    今年は、ディヴァインの『災厄の紳士』を読み落としたことが一番の心残りです。

  2. 探偵長 より:

    みけねこさん、こんにちは。
    PCの無事生還、おめでとうございました(と、ここで言う/笑)
    私も若いときは、訳が正確な方がと考えていたのですが、良く考えると、私、英語がダメでした(笑)
    それは冗談ですが、初めて読んだ訳者の翻訳が、後々までも尾を引いてしまうと言う事はあります。
    クリスティはハヤカワですし、カーは創元だったりします・・・読み難かったのですが(笑)
    あっ!やっぱり私も拘ってるかもしれない!(笑)
    ところで、あんなに沢山お読みになられる みけねこさんでも、読み残したと思われる本があるのですね。
    『災厄の紳士』は読みたい本リストに入っていますが、持ってないので来年読みます。
    私の場合、本棚に有るのに読んでいないジム・ケリーの『水時計』と
    綾辻さんの『アナザー』が心残りです(今頃ですが)
    固定は全然読めませんでした。来年、沢山読めると良いのですが。