住宅エコポイントの比率的考察

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家電製品のエコポイントは、価格から見る比率が意外と高かった。
40インチの液晶TVだと、23000ポイントも貰える。
1ポイントが1円だから、23000ポイントは単純に23000円と言う事になる。
40インチの液晶TVの値段は、メーカーによってもバラつきはあるが、おおよそ10万円と言ったところだろうか。仮に10万円と仮定すると、エコポイントで還元されるのは23%にもなる。
これは、お得だし、購買意欲もそそられる。
昨年で終ってしまったが、エコカーへの買い替えに対する補助金は、乗用車で25万だったと思う。
HONDAのインサイトが200万円ぐらいだったと思うので、補助金は12.5%と言う計算になる。


さて本題の住宅版エコポイント制度だが、今日の時点で詳細までは確定していないようだが、上限で30万円のポイントと聞いている。住宅の平均価格と言うと誤解を生むかもしれないが、仮に注文住宅の坪単価を、およそ70万円程度だとしよう。その時、30坪の家を建てると仮定すると、建物本体価格は2100万円となる。この時に、住宅エコポイントがMAXで貰えたとしても、その比率は価格全体の1.43%でしかない。なんだか少なくないだろうか?
勿論、貰えるポイントは幾らでもありがたいのだが、これが住宅建設を後押しさせるための、カンフル剤的な意味があるのだとしたら、少々物足りないと思うのは私だけではない筈。
逆に工事金額が小額な、リフォームに関しては、とても有効だと思う。例えば窓を二重にして、防音や断熱を図ると言ったような場合、そこに住宅版エコポイントの特典はありがたい。
また同時に利用できるバリアフリー工事の補助金や、太陽熱パネル設置に対する補助金などを合わせて利用できるようなリフォームの場合だと、これはさらにデカイ!つまり、この辺りを良く把握して有効に利用する事が大事で、話題だけに踊らされてはいけませんよね、と言う話。
この「住宅版エコポイント」に関しての話は、国交省が各都道府県で講習会を始めています。
私も来週、参加してくるつもりです。
天工舎一級建築士事務所