熱い視線
激しい夏が突然終わり、いきなり冬が始まったのかと思ってしまう、そんな寒い朝。
暑いのは苦手ですが、寒いのだってそんなに得意じゃ有りません。
なにより、いきなりだと体が付いていきません。
できれば、そろ~りそろ~りと、お願いしたいものです。
一人で車を走らせていたら、なにやら助手席側から視線を感じました。
横を見ても勿論、誰も居ません。でも確かに感じるのです、誰かの視線を。
なんだか背筋がゾクゾクっとして、思わず車を路肩に停めてみました。
すると助手席に、絶対に居る筈の無い奴が、ジッとこちらを見ていたのです!
思わず、ヒィィーと声を上げそうに・・・・・・・。
そこに居たのは、玄関前の植木鉢に住み着いている、カマキリのかまちゃんでした。
たぶん、昨夜玄関前に立て掛けておいた傘に、くっ付いていたのを知らずに、車に乗せてしまったのでしょう。仕方ないので家に戻って、また植木鉢の中に置いてきました。
奴は一緒に出掛けたいと訴えていたのか、それとも家に帰りたいと私に訴えていたのか・・・・・・。
ともかく、虫の視線を感じたのは初めてでした。