『The MANZAI』 読了-24


全員が志望する高校に受かり、それぞれが憧れの高校生活に夢を描く。高校でも「ロミジュリ」の漫才活動を頑張ろうとする高原と歩。それを応援する為のサポートチーム、「チーム・ロミジュリ」」も結成され、いき上がる仲間たちだった。だが、そこに現れた一人の人物に拠って、その楽しい雰囲気が一変する。シリーズ最終巻――。


むむむ、これ、他の方はどう読んだのでしょう? 少し気になります。
私は前巻から少し間が開いたせいか、前半部分の歩の語りが、少しくどく感じられました。ボケの上にボケを被せていく感じが、テンポを崩しているような気がしたのです。それでも受験を終え、高校に入ってからの「ロミジュリ」の活動も見えてきたので、いろんな意味で先の展開を期待したのですが、突如現れた人物に拠って、物語は急転直下の方向転換。そこに若干の違和感も覚えました。
確かにこう言う展開もあるのでしょうが、少し急ぎすぎたような感も否めません。この顛末に持っていくなら、少し前振りがあって、次の一冊で落としても良かったような気がします。
なんだか凄く慌てていたような感じで、せっかくの最終巻なのに、余韻を楽しむことが出来ずに、少し残念な気がします。でもこの結びなら、ひょっとすると番外編とか続編も有り得るかもしれないので、いつかまた、「ロミジュリ」と会える日が来ることを、楽しみにしています。