今年初めて書く感想は、久しぶりの東野さんです。
シーズン真っ只中のスキー場に、ある日一通の脅迫メールが届く。
「ゲレンデの何処かに爆弾を仕掛けた。犠牲者を出したくなければ身代金を払え」と。
スキー客が減少し続ける昨今、こんな事を公にすれば、きっと客が来なくなると判断した経営陣は、脅迫状の指示通り身代金を支払うのだが――
やっぱり読みやすいですね。
サラサラと読めちゃいますし、また読ませるような展開も楽しかったです。
良い意味で、2時間ドラマを観ているような感じです。
人物の描き方も上手ですし、スキー場経営の現状を上手く盛り込んでいる点など、ある意味「社会派」的な作品なのかもしれません。
個人的にはオチが好きではありませんが、「なるほど、上手！」と思わせる一冊です。
天工舎一級建築事務所
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