仙台に住む友人と連絡が取れない。
携帯も固定電話も繋がらない。
メールも伝言ダイヤルもダメ。
なんとか情報を得ようとネットを見ていたら、Youtubeに、彼の住む町が津波で押し流されている様子が映されていた。彼と彼の家族の無事を祈る。
埼玉に住む友人とは連絡が付いた。家族共々無事らしい。
良かった。
だが、たとえ連絡が付いたとしても、出来ることはほとんど無い。
物を送ることも出来ないし、助けに行くことも出来ない。
そんな今日から、計画停電が始まる。
JRや私鉄も一斉に止まり、交通機能もほぼスリープする。
小田原も地域ごとに区切られた形で、順次停電が始まる。
私の所も停電する。
計画停電には勿論喜んで協力するが、それ以外にも待機電源を使ってそうなコンセントは全部抜き、エアコンを使うのは止め、トイレの暖房便座のコンセントから、電気ポットのコンセントまで、とにかく目に付いたコンセントは全て抜いた。
ネットの中では、今回の計画停電を、「屋島作戦」と名付けている人たちが居る。
漫画エヴァンゲリオンの中で、敵・使途を倒すための武器のエネルギーを確保するため、日本中を停電させ、その電力をエネルギーに当てた作戦があり、その作戦名が「屋島作戦」だったからだ。
一見、計画停電を茶化しているかのようにも感じてしまうが、実はそうではなく、もっと熱い想いのような気がする。いや、仮にネーミングで茶化していたとしても、こまめにコンセントを抜き、積極的に節電に協力しているなら良いじゃないか。それをエアコンでぬくぬくと温まり、冷えたビールを呑みながら「だから今日日の若い輩は」と言ってる大人よりは何百倍も役に立っている筈だ。
私も積極的に節電に、屋島作戦に協力します。