昨日の話。
午前中の打ち合わせを終え、午後から市内の城址公園内にある<小田原ミューゼ>まで行って来ました。小田原ミューゼとはガラスアートを展示している美術館で、小田原城の雰囲気を感じる設えの中に、アール・ヌーボやデコの作品を展示した趣のあるガラスの美術館。その美術館の中で、小田原を拠点に活躍するガラス作家「イパダガラス工房」の濱舘寛氏と村木未緒氏のお二人の、作品展が催されていたのです。
題して「ひかりあそび ―ガラスの表情―」
お二人の様々な作品が展示される中、今回のテーマにもなっている大きなアートには、凄く考えさせられるものがありました。
それがこちら。
展示会場のアプローチから直ぐに、宙に浮く無数のガラス球。
それらは緩やかなウェーブを描きながら、時に寄り添い、時に離れ、高く低くとシークエンスを感じさせながら、会場奥へと誘います。ガラス球に誘われるように奥へ進むと、ガラス球は白いキャンパスの上で渦を巻き、静かに収束しているかのように見えます。
光に照らされる球、そうでない球がそれぞれに役割を持ち、何かのインスピレーションを与えてくれます。同じ物が二つと無いガラス球は、それぞれに夢や希望、喜びや悲しみと言った人の想いが込められているかのようで、見る人に拠っては、ここから発信しているようでもあり、ここに集まってきているかのようにも見えます。
この個展は東北北関東地震の起きた次の日から催されており、地震発生時は準備の真っ最中だったそうです。そんなこともあり、<ひかりあそび>というイベントタイトルでは有りましたが、ガラス球と灯りが織り成す一つ一つの表情の中に、感慨深い物を勝手に感じたのです。
なお残念ながら、この個展は昨日が最終日でしたが。
天工舎一級建築事務所
E-mail toshio0223@k-tantei.com
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コメント
こんにちわ!
これは圧巻ですねぇ。
シャボン玉のようにも見えますが・・不思議です。
もう終わってしまったのですね。残念。
お疲れ様です。
ガラスアート、綺麗でした。
確かにシャボン玉のようにも見えますね。
ただシャボン玉よりも一つ一つの存在感が強く
群の中で個が主張していました。
アートは見る人の気持ちで、いろいろな意味を持ちますね。
先日は展覧会に足を運んでいただきありがとうございます。
今回はほんとうに思い出深い展覧会になりました。
感謝です!
写真も、キレイです。流石!
作品展、お疲れ様でした。
本当に大変なタイミングでしたね。
でもあの時期に行なわれたことには、きっと何か意味があるような気がします。
これから益々の御活躍を期待しております!
アートの写真は難しいです(笑)