進行中の住宅計画のうち、二軒の家が畳を敷いた場所が寛ぎの部屋となっている。
いわゆる「茶の間」だ。
一軒の家は廊下とフラットで、畳が敷かれている場所に段差は無い。
もう一軒の家は一段高くなった、「小上がり形式」になっている。
この小上がりの高さによっては、床下をいろいろな形で利用できる。例えば床下収納がそれだ。
今回は段差を250mmとし、小上がり側面を引き出せるようにした収納を、設けようとしている。
同様の形で収納スペースを設けた事例は、過去にもある。
例えば、こんな形の小上がり。
これは二階に、茶の間を設けた『DO’間』
小上がりの側面下部に、丸い穴の開いた引き出しが設けられている。
この家は小上がりの高さが400mm程有るので、可動式の踏み段が一段設けられている。そした畳の中央部には、掘りごたつも設けている。
下の写真も、二階に茶の間を設けた『凸と凹の家」の小上がり。
小上がりの高さが200mmなので、薄い引き出し形の収納スペースが設けられている。
引き出し下部に小さなローラー型のキャスターを設けて、可動させている。
これは一階に茶の間を設けた、『北庭を愛でる家』の小上がり。
廊下部と200mmの段差を設けることで、座して寛げる場所を設けた。
丸い穴が開いているのは、指を引っ掛けて引き出せるようにした引き手の意味と、引き出しを押し込んだときに、穴から空気が抜けて、キチンと閉まることを狙ったもの。あとデザイン的な遊び。
現在、設計中の家には、堀コタツも設けられる予定。
応接セットを設えた洋間も勿論良いですが、畳の敷かれた部屋で、ゴロゴロ過ごす生活も結構良いと思います。とくに冬にコタツで鍋&熱燗とか(笑)
クライアントはその空間に似合う、無垢板あるいは合わせの天板でローテーブルを造りたいと考え、材料探しに奔走中。けっこう、楽しい時間だと思います。
天工舎一級建築事務所
E-mail toshio0223@k-tantei.com
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コメント
こんばんは。
小上がりの床下収納、いいですね。
最近は畳を使わない方も多いですが、私は好きです。
ポチ!してゆきます♪
こんにちは。
最近は洋風なリビングを好まれる方が増えるいっぽう
和風モダンと言うスタイルが好まれることも多くなり
畳を採用する機会が増えています。
私も畳の上でゴロゴロするのが好きなので
こんな御家は、楽しみながら設計させていただいてます。