アイドリング

 
片道70kmほどある西伊豆で執り行われた葬儀に、参列してきた。
この時期、この陽気も関係したために、先に火葬し、中一日おいて通夜、そして翌日の昨日が告別式と初七日、そしてお墓への納骨。都合三回ほど往復したのだが、往復で140km×3回の運転は、正直、かなり疲れました。なんせ目的地が中伊豆、どの時間帯、どの道で行っても、それなりに混雑していたので、移動時間が読めずに、いろんな意味で気を使ったから。
故人は享年九十九歳でした。仏界では母親のお腹のなかで生を受けた瞬間から「命」と認識するので、満年齢+十月十日と数えるそうです。そして息を引き取った後、四十九日後に人から仏になるという。つまり仏界で数えると、故人は百歳を超えていたことになるのだそうだ。
そのせいか、香典返しの中には五円玉が入っていた。どうやら、故人の長寿にあやかろうと言う意味が含まれていたらしい。人が生まれる時のイベントより、この世を去る時のイベントの、なんと重く、なんと多くの意味が含まれているのだろうと、この年になって初めて気付かされたことの多い葬儀だった。いや、この年だからこそ、気付いたことなのかもしれないが・・・・・・。
そんなことで怒涛の数日間だったが、今日はアイドリング日。
少し疲れを抜いて、明日からの今年後半に向けてリスタートします。
天工舎一級建築事務所
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