計画中の平屋の建設予定地で、遺跡の有無を調べる試掘調査が行われました。
試掘とは、古い遺跡や土器などが埋まっていると思われる地域において、住宅をはじめとする建築工事を行う際に、地中を一定規模以上に深く掘る場合に限り、行われる調査の事を指します。
「住宅なんかの場合、地面は深く掘らないのでは?」という疑問は、半分正解で半分不正解。
地面が柔らかく、建物を載せることに耐えられない場合には、地盤補強工事を行いますが、これが「一定規模以上、深く掘る場合」にあたるから。
遺跡がある場合、ザックリ言うと地中2.0m前後の場所に埋まっています。だからそこを、工事によって掻き回されたくないのです。だから工事の前に、遺跡の有無を調査するのです。
けっこう深くまで掘ります。
まずは、大まかに機械で掘ります。
機械で掘りながら、地層の様子を確認します。
・・・・・・! なにやら、石とは違うものを発見したようです。
地面の表面から少し掘っただけでも、こんなに土器の欠片が見つかりました。
もっとも遺跡に疎い私には、ただのレンガの欠片に見えるのですが、全て土器だそうです。
表面には、縦じまの模様が付いています。
これは古代の人が、表面を滑らかにするための仕上げとして、付けた模様だそうです。
(ピントが指に合ってますね/笑)
掘削作業はこれからだったのですが、私も次の予定があったので、途中まで立ち会って、後はお任せして現場を後にしました。
試掘の結果、この下にはもっと遺跡があると判断されれば、本格的な発掘調査が必要となります。
その間、住宅の工事をすることは出来ません。つまり施主にとっては、待ちぼうけを食わされることになります。だから本当のことを言えば、遺跡は出てこない方が良いのですが・・・・・・。
結果連絡を、おとなしく待つとしましょう。
ちなみに計画地の直ぐ傍には、こんな感じの建物が建っています。
遺跡が出てきても、おかしくない雰囲気が漂っています。
天工舎一級建築事務所
E-mail toshio0223@k-tantei.com
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