『高原のフーダニット』 有栖川有栖 著/読了


有栖川さんの新作、『高原のフーダニット』を拝読。
なるほど、有栖川さん自信が言われるように、本格中の本格は勿論のこと、これまでにない異色作を盛り込んだ、読み心地の良い良質のミステリでした。

書名にもなっている『高原のフーダニット』は、ミステリの王道でもある「犯人は誰?」を追求する作品で、そのロジックにも無理が無く綺麗。なにげなく彼方此方に散りばめられた情報が、最後には糸を紡ぐように収束する様は、読んでいて愉しいかぎり。
また不可思議な夢の話を集めた『ミステリ夢十夜』は、ミステリとしては確かに異色ですが、全体に幻想的な雰囲気を醸し出し、それがミステリ=謎=不可思議と繋がっています。
もう直ぐGW! 旅のお供に、あるいは読んでから『オノコロ島ラプソディ』の舞台となった神話の故郷淡路島に出かけるも良し、また『高原のフーダニット』の舞台といわれた大阪に出かけるも良し。
あるいは家でのんびりと、読書三昧もありかもしれません(笑)
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