その窓にフィルムを張るのを待て!


昨日は熱中症で運ばれた方も、大勢居たとか。
今日も朝から暑いですので、どちら様もご注意を。
暑くなると節電との兼ね合いもあり、窓に簾を下げたり、よしづを立て掛ける家も増えてきます。
まるで街中が、海の家みたいになります(笑)
窓に遮熱フィルムを張る方も多く、DO ITのお店には、そんな商品が置かれているのも見かけます。女性でもコツさえ知っていれば、気泡を挟むことなく綺麗に張れるようで、人気も高いようです。
でもこの遮熱フィルムを張るのには、適さない窓があることは意外とご存じない。
それは網入りガラスを使用したペアガラスです。
網入りガラスを使用したペアガラス
防火・準防火地域に建てられた家には、たいていこの網入りガラスが使われています。
その上、最近の窓ガラスはペアガラスがほとんどなので、結果的に網入りガラス+空気層+透明ガラス(あるい型ガラス)という構成になるのですが、このような窓ガラスに対して、遮熱フィルムを張ることは、お薦めできません。
理由は簡単、ガラスが割れる危険性があるからです。
見て分かるとおり、ガラスの中に網、つまり鉄で出来た細い針金が入っています。室内側にフィルムを張ると、当然、窓ガラスと空気層に熱の負担が掛かります。このとき、窓ガラスと針金(鉄)の熱膨張率が違うため、熱に弱い針金部がガラスより大きく変形することになり、結果的に窓の端部といった脆い部分に、割れを生じる危険性を秘めているのです。こういった現象の実例は、結構たくさんあるので、有名な話です。
じゃあ、どうするか? 答えは簡単、窓の外側に張ればいい。
勿論、外部用のフィルムも売っていると思うので、それを使用すると良いでしょうね。内部用のフィルムを張ってしまうと、雨や埃で直ぐに剥がれてしまいそうですし。もっとも、試したことが無いので、ハッキリとしたことは分かりませんが・・・・・・。
それぞれのご家庭で工夫して、夏の暑さを乗り切りましょう!
天工舎一級建築事務所
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