下手な考え


住宅の図面を書きながら、どうすれば暑さを軽減することが出来るのか? どうすればエアコンに頼らず、夏の暑さをしのげる家になるのかを、つい考えてしまう。
建物全体を霧で包むと涼しそうだと思うのだが、霧の基となる水をどこから持ってくるのか悩ましい。水道水だと勿体無いから、たぶん井戸水。だとすれば井戸水を汲み上げるためにポンプを回す必要があり、その動力は電気となる。しかも霧状にして建物全体を包むためにも、やはり電気は必要だろう。これではダメだ。たぶん落水荘の様に滝の上に建てれば、それだけで涼しいと思うのだが、生憎計画地に滝は無い。
それじゃあ風を効率的に呼び込むために、窓の外にヨットの帆のような物を設置し、風の方向を読みつつ、帆を動かしてみてはどうだろう。たぶんその作業が暑苦しい。なんて感じで思考がループする。
まさに、休むに似たり。
私が子供の頃には、夏と言ってもこんなには暑くなかった。エアコンも無いコンクリート造のアパートで、ボンボンベッドで昼寝をしていたぐらいだ。しかも腹を冷やさぬように、タオルケットまで掛けて。
今、都市部のアパートの一室で、エアコン無しで寝ることって、相当に大変なことだと思う。
窓を大きく開けても誰にも気兼ねせず、また見咎められることなく過ごせる土地に住む人は良いが、窓を開けると隣の家の壁が触れるような、都市部の密集地に住まれる方は本当に辛い筈。
さてさてどうしたものか、何か妙案は無いものだろうか・・・・・・。
涼
天工舎一級建築事務所
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