『天空の少年探偵団』 秋梨惟喬 著/読了


「夏休みの終わりに、天空館に行ってみないか?」
交番勤務の鈴木さんに誘いを受けた桃霞少年探偵団は、少年探偵団のファンでもあると言う建築家・西大寺剛の自邸に招かれることになった。
謎に包まれた巨大な建物・天空館に泊まれる事を楽しみに出掛けた少年探偵団だったが、不可能状態での殺人事件に巻き込まれてしまう。桃霞少年探偵団シリーズの第二段。

奇怪な建築物で起きた不可能殺人、それは天空に浮かんだ密室。建物は孤立し、警察隊の到着までは時間が掛かる閉ざされた、広義の意味での二重の密室。そんな状況の中、「少年探偵団」が謎を解くとなれば、コテコテの本格的な作品と言って良いのでしょうね。
血生臭くも無いし、怖い場面もありませんので、その意味ではまさに子供が読んでも楽しめます。
乱歩の作品名などもチョイチョイ挟まれていて、その辺りの作品が好きな方でも、にんまりさせられる作品です。
個人的には、トリックは直ぐにイメージが湧きましたし、その動機に関しても、なんとなーーーくイメージできました。でも子供達のキャラが良いので、その辺りは全然気にせずに読むことが出来ます。
出来れば前作の『憧れの少年探偵団』から読まれたほうが、いっそう楽しく読めると思います。

読書の秋、こんな一冊を手に取られてみては如何でしょう。
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コメント

  1. みけねこ より:

    探偵長様、こんにちは。
    ああこれ、読みたいなーと思ってたんです!
    『憧れの~』が意外にもなかなか楽しかったので。
    積読タワーが聳え立っていますが、近いうちに読んでみますね♪

  2. 探偵長 より:

    みけねこさん、こんにちは。
    「意外にも」に、笑ってしまいましたが
    意外にも面白かったです(笑)
    このシリーズには、「探偵長」が登場するのが良いです。
    それに編集のご担当者さんは、有栖川さんの『女王国』などもご担当されている方。
    完全に本文とは関係ない、余談ですが(笑)
    お楽しみあれ。