インコの卵詰まり
冬が近づいてきた事を、肌で感じる朝。布団から抜け出して最初にしたのは、カーデガンを羽織ることではなく、インコの籠にヒーターを入れてやることだった。今朝が、こんなに冷え込むことを知っていたら、昨夜のうちから入れておいたのにと、後悔する。
うちのセキセイインコは、そろそろ6歳になる。
インコにしてみると、ぼちぼちイイ年なのだが、今もお腹に卵を宿している。
直ぐに生んでくれるなら心配は無いのだが、・・・・・・いや、年齢的には心配だが。
だが今は、発情して卵を仕込んだかな? という兆しを見せてから、だいぶ時間が経っている。
生んでいなければいけない時期は、とうに過ぎた。
それどころか、お腹の中に卵を宿したまま、次の発情の兆しさえ見せた。
それが発情だとしたら、既にお腹の中には2個の卵が入っていることになる。
小さなインコの体の中に、あんなに大きな卵が二つ入るのか? と、思っていたが、以前にも一度、続けて2個の卵を産んだことがあるので、たぶん間違いない。
これが俗に言う「卵詰まり」と言う症状だ。
インコも年を取ると、体力が落ちる。体のあちこちにガタが来るのは、人も鳥も同じこと。
年齢と共にカルシウムが低下して、良質の卵を作ることが出来なくなるらしい。
殻が柔らかかったり、変形していたり、あるいは薄かったりすると、生みたくても生むことが出来ない。
仮に生もうと試みても、万一産道で殻が割れてしまうと、そこでOUTになる。
だから若い頃に比べて、お腹の中で卵を形作ることに時間が掛かるようになる。だが出産に適した卵が作れないまま、次の卵を作ってしまう。そしてこちらも当然生むことが出来ず、詰まってしまうのだ。
ネットで調べてみると、6歳頃のインコに多い症例と書かれている。
病院で手術も出来ないし、飲ませる薬も無い。
暖かくしてあげることで精一杯。
見ているだけしか出来ないのは、やっぱり辛い。
まぁ幸い今は元気だが、生き物を飼い情が湧くと、体調を崩されたときは辛いのです。
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