珍しいレールウェイの照明器具
レールウェイの照明器具の話 その2 です。
レールの中を電気が流れているので、触ると危ないという話を書きましたが、今度は日本ではかなり珍しいレールの話を一つ。
下の写真は、つい先日お引渡しをした【ガラス作家のアトリエ】の天井に取り付けたレールです。
写真で見るだけでは、ごく普通のレールですが、これが実はとても珍しいレールで、私も初めて見た代物なんです。と言うのも、このレールにはプラスとマイナスの電気が二系統流れているんです。
電気屋さんの話だと、たぶん国内では作られいないのでは?――と、いうこと。
どおりで、見たこと無いわけだ!
電気が二系統流れていると言うのは、コの字型のレールの左右それぞれに、プラスとマイナスが流れていると言うこと。だから取り付ける照明器具の向きによって、右側の系統に繋がれたり、左側の系統に繋がれたりします。
つまり一本のレールに取り付けた照明器具なのに、右側を向いた器具だけ点灯――とか、左側を向いた照明器具だけを点灯! なんて複雑な切り分け分けが可能なのです。
日本のレールで、そんな切り分け方が出来るレールを見たことが無いのですが、たぶん需要が無いのかもしれませんね・・・・・・。ちなみにこの外国製のレールは、施主からの支給品です。
ネットで購入されたようなのですが、たぶん御自身で製作されたガラス作品を撮影する際に、様々な照明を工夫して撮影しているから、このようなレールもご存知だったようです。
ちょっと珍しい品だったので、ご紹介まで。
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