『人形パズル』 パトリック・クェンティン著/読了

ダルース海軍中尉は久しぶりの休暇を、愛妻アイリスと過ごそうと考えていた。休暇はアイリスの誕生日と重なり、楽しい時間を過ごそうとするのだが、生憎何処のホテルも満室で部屋が取れない。
とあるホテルで部屋を交渉している時に、一人の女性に声を掛けられ、スイート・ルームを譲って貰える事になる。だがそこから楽しい筈の休暇が、トンでもない事件に巻き込まれてしまう。
クェンティンの「パズル・シリーズ」第三弾!

読後の感想としては、「クェンティンは、ハズれない」ですね。
正直言えば、後半に入ったところで少しダレた気もするし、謎解きが冗長だったようにも感じたのですが、それが最後のどんでん返しへの布石だとしたら、物凄くよく出来ていました。
夜中に布団の中で読んでいたのですが、思わず「えええー!」と、声を出したほど(笑)
ひょっとして、その一行が書たかったから、本作がスタートしたのでは? と、思えるほど。
もう一回、前作の『俳優パズル』を、読み直してみよう思います。
ちなみに・・・・・・。
帯には「パズル・シリーズ第三弾!」と、ありますが、クェンティンの『パズル』と題された作品は、全部で6作あるようなので(既刊は)、そのうち全部読んでみよう。