毎日新聞のサイトで、脱法ハウスの記事を読む。
空室が目立つようになったマンションを改装し、違法なタコ部屋を作っているらしい。
国交省は建築士に対して、「このような違法な脱法ハウスに関わるな!」と、異例の通達を出したが、まともな建築士ならば、言われなくてもこんな建物なんか相手にしない。
記事によると、脱法ハウス業者は「空室が増えるマンションを放置しておくと、資産価値が減る。
だから感謝しろ」みたいなコメントをしているようだが、言っていることはチャンチャラおかしい。
脱法ハウス:マンション無断改築 「家族的な雰囲気一変」
コミュニティが確立されている建物内に、訳の分からんタコ部屋を作って、気持ちの悪い不審者が闊歩するほうが、よっぽど資産価値が下がると言うもの! 言ってることが、盗人猛々しいんだよ!
対応策として、まずは罰則規定を強化しよう。
脱法ハウスの事業者は、問答無用で罰金1億円。工事に関わった建設会社や建築士が居たら、そいつらも一律罰金1億円。関わっても割に合わないことを、身に滲みて感じさせるべき!
もう一つは、中国で着工された地上838mの超高層ビルが、実は未許可建物だったと言う話。
これは、バカすぎて笑える。
中国で着工の838メートル世界最高層ビルは未許可 新華社電が建設を批判
一瞬冗談かと思ったぐらい(笑)
未許可の状況が、今現在許可を取得しているが、まだ許可されておらずに事前着工してしまった。
という状態なのか、はなから許可申請など提出されておらず、取るつもりが無かったのかによっては、大きく事態が変わる話。
事前着工なら、「まぁ少し待てよ、落ち着けよ」と言う程度の話で、建物強度や関係法令を遵守した建物が造られると思うが、全く許可など取るつもりが無かったのだとしたら罪は重い。
なぜなら、その場合には人命が軽視されているから。
脱法タコ部屋も、未許可高層ビルの件も、問題の根っこは一緒。
その建物を利用する人の「命は守られているか」と、言う一点に尽きる。
そこが軽んじられているように見えるから、気分が悪いのです。
建築士や建築家を指す architect (アーキテクト) には、設計理念や理想、設計思想を指す意味も含まれています。理想無き建築に意味は無いのですよ……。