計画地の調査に行って来た


区画整理事業による造成工事が、行われている現場。
この中で住宅の新築計画のご相談を頂いたので、現地の様子を見に行ってきた。
約27ha程の土地を、戸建住宅地区A・B・C、複合住宅地区、研究開発施設地区、公共施設地区の6つのエリアに分け、新しい街を造るという。御相談いただいたのは、その中の戸建住宅地区での新築計画。造成工事自体が来年まで掛かるので、時間的には少し余裕がありそうです。
造成工事中
ちなみに土地区画整理というのは、新しい街づくりを考える時に、複雑に入り組んでしまった道路や宅地の形状、土地建物の権利関係といった事柄全てをひっくるめて、ぜーんぶ一度白紙にして、街造り考え直してみるというもの。勿論、従前の土地所有者は、相応分の土地を得られる。
ただし計画の際には、イレギュラーも発生する。
例えば台形の字型をした土地100坪を所有していた地主さんが、新しい計画で道路を広く真っ直ぐに築造した際に、台形の四隅が道路として切り取られてしまい、その結果、四角い綺麗な字型の土地が出来上がったのは良いが、土地の面積が90坪になってしまうような場合もある。この場合には不公平を無くすように、金銭による保証などもある。
という具合に、けっこう複雑で大変な作業なんです。
当然、新しく造る街だから、建築基準法以外の約束事もある。建蔽率や容積率に規制を設ける場合もあれば、建物の高さや境界線からの一定の離隔距離の確保と言った具合に、その条件も厳しい。
ひとえに、良質な都市環境を造りたい! と、言う事なのでしょう。
生まれ変わる街並みに、楽しみも募ります。