「終戦のエンペラー」を観てきました


トミー・リー・ジョーンズ主演の「終戦のエンペラー」を、観てきました。
一言で感想を言えるような軽し話ではなく、日本人とはなにか? 日本という国はどんな国なのか? を、あらためて観た者自身が考えさせられる作品でした。
広島、長崎に原子爆弾を投下され、ポツダム宣言を受諾した日本は、太平洋戦争において連合軍に降伏する。マッカーサー元帥はGHQと共に神奈川県厚木基地に降り立ち、日本における戦争責任者の確保と追及に着手する。マッカーサー元帥の最大の関心は、天皇に戦争責任はあるのか?
日本のついての論文まで書いた日本通のフェラーズ准将に、10日間のうちに天皇の責任の有無を調査し、証拠と共に報告せよと命令する。
終戦のエンペラー
フェラーズ准将は大学生時代に日本からの留学生アヤと恋に落ちたが、戦争で離れ離れになってしまった今も、彼女のことを忘れられずにいた。
日本人が日本を想い、マッカーサー元帥やフェラーズ准将が、日本を罰するためではなく、日本の再建のために思い悩む。そして遂に天皇陛下が、マッカーサー元帥の公邸を訪ねる日が来る。
みんな良かった!
天皇陛下の責任を問うフェラーズ准将に、断固とした反論を主張する近衛文麿。
開戦前の御前会議で、自分の意見を口にすることの無い陛下が、歌をお読みになったのだと説く関谷貞三郎。本音と建前を持つ日本人の心を説く、アヤのおじ鹿島大将。
そして御自身の戦争責任と、日本国民を想う陛下のお言葉。
どれ一つとっても軽い想いは無く、今の日本を作ったのは、間違い無くこの方々の「想い」だったといえる。 日本人なら、見ておくべき歴史なのかもしれない。
ちなみに「所詮、映画だから」と言われれば、確かにそうかもしれないが、忘れてはいけないことは、この映画が日米双方の視点で作られているということ。
いろいろなことに感謝した作品。
観て良かった。