蒼が飛んだ日


今日も厳しい暑さの一日。
そんな朝に、7年近く一緒に過ごしたセキセイインコの蒼が逝った。
数日前から体調を崩し、飛ぶことはおろか、立つ事さえ出来なかったのに、昨夜、最後に3mほど離れた自分の籠まで飛んだ。なんとも不思議で哀しい光景だった。
鳥も最後は自分の籠で逝きたいと思うのか……なんだかそんなふうに思えた。
たかが小鳥一羽の死。
手のひらに隠れてしまう程度の大きさなのに、こんなに喪失感が大きいとは。
住み手の居なくなった籠は、いつも以上に大きく、いつも以上に存在感がある。
不思議だなぁ……住処って。
お盆です。