着工前の土地に立ち想うこと


計画中の住宅の敷地。
まだ建物の建っていない土地の朝は、とても静か。
誰も居ない土地に立ち、想像する・・・・・・想像する・・・・・・ただ想像する。
家が建った光景を
住む人の生活を
声を
気配を
灯りを
想像するのは楽しい
思い浮かべるのは、「人」
家を建てることは手段であり、目的では無いから。
人が住んで、はじめて家はその役割を果たす。
今は静かに待つ土地の声に耳を傾けてみる。
そう言うことって、大事な筈。
家を建てる人は、やってみるべきだと思う。
ボーっと立っているだけで良い。
空が綺麗だな~、とか
風が気持ち良いなぁ~、とか
土の匂いって、こんなだったなぁ~、とか
あ、こんなところにタンポポが!とか
近所の人が行き交う姿を見ながら
「自分ももう直ぐ、この景色の一部になるんだな~」なんて思うかもしれないから。
贅沢な時間とは、そういう瞬間なのかもしれない・・・・・・・なんてね。
着工を待つ敷地

コメント

  1. 中沢 より:

    初めまして、中沢と申します。
    ブログをいつも密かに拝見しておりましたが、
    「手段」と「目的」について、とても共感しましたので
    突然ですがコメントさせていただきました。
    自分も今一級建築士の勉強をしていますが、資格を取るための勉強ではなく、建築主の方に良い提案ができるようになるための勉強ということを忘れないようにしようと思いました。
    ちょっとカタかったですかね?

  2. 安井俊夫 より:

    中沢さん、はじめまして。
    お読みいただき、ありがとうございます。
    毎日、仕事をしていると、慣れてくると言うか
    惰性になってしまうことがあるので、自分もときどき反省します。
    建築士試験は、年々難しくなると聞いていますが
    どうか合格の日まで頑張って下さい。
    きっと合格の先に、新たに見える景色もあると思いますので。