DVD『群衆』を鑑賞

1941年のアメリカ映画、主演はゲーリー・クーパー。
不況の風が吹き荒れるアメリカが舞台。経営者が変わった新聞社では、大々的なリストラが行われようとしていた。次号のコラム記事を最後に、会社を去るように言われた一人の女性記者は、架空の人物ジョン・ドゥーをでっち上げ、「社会に抗議してクリスマスの夜に自殺をする」という彼からの投書を掲載する。新聞を読んだ大衆がジョン・ドゥの主張に賛同し、やがて国中を巻き込む一大センセーショナルへと発展していく――

2時間を越える映画だったが、いや~~面白かった!
大衆はメディアに扇動され、ジョン・ドゥの主張に乗り始める。やがて国中が彼の言葉に従うようになり、隣人を愛し、弱者を助け、貧しさにも挫けずに頑張ろうと熱狂し、ジョン・ドゥ・クラブなるものまでが各地で結成されていく。
メディアの情報次第で、こうも大衆が動くものかと、薄ら寒い気さえしたが、それでも起承転結は面白かった。古い作品だが、今でも本質は全く変わることがない。いや、ひょっとするとネットがある分だけ、今の方が情報に対して警戒する心があるのかもしれないが?
ネタバレしない程度に感想を一言だけ。
「全て、この女性記者が悪い!」 と、思ったのは私だけか?
どなたか観たことがある方と、話がしてみたい。