階段の手摺の位置を考える

階段の手摺は、どちらに設置するのが正しいか?
なんて質問を受けることがあるが、出来れば両側に付けることが理想だと答える。
とは言え、手摺を付けると幅も狭くなるし、費用だって掛かる。
だから大抵の家には、壁の右側か左側かのどちらしかないことが多い。
住宅の場合には、グルッと回る「行って来い」の階段が設けられている場合も多いので
一概には言えないが――という前置き付きで言うならば
私の好みは、階段を下る時の右側の壁に設置したいと考えている。
理由は、上りよりも下りの方が怖いので、確りと手摺に掴まって下りたいから。
勿論、プランによっては、そうとばかりも行かないが、理想はそう考えているという事。
最近では、高齢者のためのちょっとした手摺の設置やスロープ
玄関框の高さ調整に関してなんて相談をいただくこともあるが
この辺りに関しては既存の建物によってケース・バイ・ケースだが
自分の考え方を持っている上で、出来る場合と出来ない場合があった方が良いよね。
「よく分からないけど、付けられる所に付けときました!」
なんて対応されるのは、やっぱり嫌だし怖いから。
階段
階段の話じゃないが、自分の家の玄関にも、少し前に手摺を付けた。
外から帰ってきて靴を脱ぐ際に、右手で何処かに掴まりたかったから。
こう言うのは完全にパーソナルな話なので、これから家を建てようとしている人は
そんな話も設計者さんにすると宜しい。きっと親切に対応してくれる筈だから。
もしくは自分で付けなさい。
電ドル一丁あれば、15分で付けられるから。
ちなみに私は自分で付けた。