善光寺と聞くと、長野県の善光寺が思い出されます。「牛に引かれて善光寺参り」と言うのも、長野県の善光寺にまつわる話ですが、実は善光寺と呼ばれるお寺は全国に100以上あるそうで、その中の一つが小田原にもあります。ここ最近、TV等で「善光寺の御開帳」と報道されているのは7年に一度、御本尊を拝める年があり、今年は全国六か所の善光寺で御開帳がされていますという事。
六善光寺の同時御開帳の公式ホームページ
昨日はその一つ、鳴き龍善光寺として有名な、山梨県甲府市にある甲斐善光寺に行って来た。長野県の善光寺と比べると、人出は少なく渋滞に巻き込まれることも無く、なにより落ち着いてお参りをすることが出来て良かった。お参り後に、鳴き龍を鳴かせてみようと何度も手を打ってみたのだが、廻りでも大勢の人が同じように手を打つので、鳴き声が聞こえないという状況(笑) やはりお参りとは、静かに行くのがベストだ。
この善光寺へのお参りの最大のイベント(笑)は、なんと言っても「戒檀廻り」。これは御本造裏手に設けられた地下へと続く階段を下り、灯り一つない真の闇の中で、手探りで鍵を探すというもの。運よくこの鍵に触れることが出来れば、御本尊との運が繋がれ極楽浄土へ行くことが許されるというもの。
ただし本当に真の闇の世界で、下手なお化け屋敷などよりはるかに怖い。暗闇の世界から子供の号泣は聞こえるは、女性の悲鳴は聞こえるはで、まさに阿鼻叫喚の闇。たぶんこれほどの闇は経験したことが無いというぐらいの闇で、甘く考えて子供と一緒に入った親がたくさん居たのだろうが、あの闇は子供にはトラウマになること間違いない。と、まぁそんなこんなのお参りも、7年に一度の御開帳だから体験できたこと。結構楽しかった。
ちなみに本堂内は撮影禁止。なんせ仏様の住まいなのだから当然の話。でも写真に撮れない所が、いろいろと素晴らしかった。
その他にも慈恩寺の枝垂桜を見たり、地ワインを買ったり、地酒を買ったり、酒のつまみを買ったりと、なんとも緩い一日。
美味しいお酒を購入することも出来、戒檀廻りで鍵に触れることも出来、これで極楽浄土は約束された、とても良い一日。
神奈川県小田原市荻窪314正和ビルみなみ302
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