『ハング』誉田哲也 著/読了

誉田さんの作品は、どの角度からでも面白い。『ジウ』の三部作や、その流れを組んだ『歌舞伎町セブン』。姫川玲子が主人公の『ストロベリー・ナイト』シリーズや『武士道シックスティーン』から始まった、そのシリーズ。なかでも警察を舞台にした作品は好きなのですが、これもまた面白かったです。

宝飾店オーナー刺殺事件を追う警視庁捜査一家の堀田班は、タレこみ情報を基に容疑者を逮捕する。だが公判で容疑者は犯行を否認。あろうことか捜査員を名指しし、自白を強要されたと証言した。その翌日、名指しされた刑事は首を吊った姿で発見される。何かがおかしい。不自然に解体された元堀田班の何人かが、独自に動き出すのだが、そこには罠が待ち受けていた。

「ハング=吊るす」だから、首吊り自殺に何かがあるという事は察することが出来ましたが、この展開は予想外でした。気分転換の読書、次は「ルメートル」の作品でも読みましょう。

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