倉敷格子

倉敷の町中で使われている木製の縦格子。倉敷格子と呼ばれ、長い縦格子の間に三本の短い縦格子が設置されている。上部から明かりを取り込みつつ、道行く人の視線を遮るように工夫されたものだそうだ。またこの格子は外から外せる物もあり、店舗では格子を付けたり外したりすることで、営業中を知らせている店もある。

不便でメンテナンスも大変だろうと思うが、その不便さを乗り越えて住む端正な町並みには感心しきり。もともと生活するという事は不便な事の積み重ねで、何もかもが簡単で便利で、ノンメンテナンスで暮らすことなど出来はしない。大変さを苦も無くこなすことによる美しさこそが日本の美。とまで言うと少し大袈裟だが、昨今の安く早く簡単で手軽な家を思い浮かべて、少し考えてしまった。

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